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屋久島虫草祭2009

 今年もこの季節がやってきました。虫草祭in屋久島です。虫草(むしくさ・ちゅうそう)とは、「虫に生えるキノコ」のことです。冬虫夏草(とうちゅうかそう)ともいいます。

 ざっくり説明すると、私たちがよく食べる、キノコがあります。キノコはマツタケのように地面から生えるのもあれば、シイタケのように朽木から生えるものと様々です。キノコは植物と違い、光合成のような自己生産をしません。生きていくためのエネルギーを何かしらに依存する訳なのですが、マツタケの場合は地中でアカマツの根と共生してエネルギーを確保するし、シイタケの場合は、椎の木などの朽木を分解することで、エネルギーを得ています。

虫草はずばり、虫を分解することでエネルギーを得るキノコなのです。この虫なのか植物なのか一見よく分からない姿を、昔の中国の人が「この不思議な姿をした生き物は、冬の間は虫として、夏の間は草として活動するのではないか」と想像したことで、冬虫夏草と呼ばれるようになったと言われています。
 
虫草は一年中いつでも発生するわけではありません。キノコですから、当然湿気の多い時期を好みます。秋よりも、梅雨時がベストです。


虫草は森に埋もれています。ですから、これを探すには、牛歩と低い姿勢が求められます。


       虫草祭1


 そうして、キノコらしきものを見つけると視線をとめて、ルーペを使い、じっくり観察します。ただのキノコと虫草の区別は、キノコの頭がつぶつぶしているかで、見極めます。そうでない虫草もありますが、まずはこのつぶつぶを見つけるようにして慣れていくのがよいです。

 
    虫草祭2

これは「クチキフサノミタケ」という、虫草です。朽木の中を住みかにしている虫の幼虫から生えます。比較的簡単に見つかるので、入門虫草と言えるでしょう。


ところが今年は、最近の少雨のせいか、森の中を歩いても歩いても、めぼしい虫草が見つかりませんでした。過去に、セミタケ類、超希少種のゴキブリタケ、カメムシタケ、等など多様な虫草を輩出している名ポイントで必死に探すも、数本しか見つからず。

そんな中、私てるは、やりました!

     虫草祭3


 写真の腕が悪くって、本当に申し訳ありません。かろうじて、つぶつぶが分かるでしょうか。私の中では、新しいキノコの感じがします。まだ見たことのない虫草かもしれないことに、胸がどきどきします。図鑑を思い出しながら、ハチタケかな~、と掘りだしてみると・・・。


         虫草祭4

 その名を「コガネムシタケ」と言います。(そのまんまやん!)屋久島では初。私の虫草の先生である、げっちょこと盛口満さん曰く、「八丈島では出るけど、他ではめったに出ない」そうな。イエーイ!

普段から持続的に森をつぶさに見ているヤマシタさんやオットと違い、最近の私はたま~にしか虫草探しをしません(夢中になってた時もあるのですが)。ですから私には、二人のような安定感のある発見はないのですが、この「素人目線」が稀にヒットを出すのです。むほほほほほ。

あー楽しかった。


最後に、虫草のハンディ本、「冬虫夏草ハンドブック」が文一総合出版より発売されました。(またしても、ボケてる~!) 

      虫草祭5

左がこの本の写真を担当した安田さん、右が著者の盛口さん(げっちょ)です。虫草の不思議、虫草を探し、そして掘り出すポイントなどを、分かりやすくまとめてあります。この本をぱらぱらとめくって、「こういう形をした虫草があるんだ」ってことを頭のスミに置いとくだけで、森を歩く際にに目にとまりやすくなります。

虫草は、キノコだけでなくその宿主となる虫にとっても住みよい森でないと発生しません。つまり、虫草が育つ森は、「色んな生き物が生きてゆける、バランスのとれた森である」と言えるのかもしれません。だから、私はこの不思議なキノコが大好きなのです。

           
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2009-06-19 : 野外活動のこと : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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